夜歩く(ドラマ)
私こと屋代寅太は、某私立大学で知り合った仙石直記から相談を持ちかけられた。
去年の10月3日にキャバレー「花」で佝僂(せむし)の画家の蜂屋小市を狙撃する事件を起こしたのは、腹違いの妹である古神八千代だというのである。
狙撃の理由は、八千代宛に届いた3通にわたる奇妙な手紙にあるようであった。
去年の夏ごろ届いたその手紙には、「われ東京へ来れり。近く汝と見参せん。……汝夜歩くなかれ。」と、古神家の内情に精通している者しか知らないはずの八千代の夢遊病のことが書かれており、佝僂の写真が首から上を切られて同封されていた。
そうして私が仙石に連れられて小金井の古神家の屋敷に赴いたところ、仙石の父・鉄之進が酒乱の挙句、日本刀で蜂屋に斬りかかろうとするところに出くわした。
妖刀「村正」と評判のあるその日本刀で鉄之進がいつか誰かを斬り殺すことを恐れている直記は、その夜、書斎の金庫に村正を隠すことにした。
金庫は鍵と文字盤で二重に錠がおりる型のもので、鍵は直記がかけ、文字盤の符号は私が選んだ。
これにより、金庫は直記の鍵と私の符号が揃わないと開けられないようになった。
ところがその真夜中、私と直記は夢遊病で洋館の方から歩いてくる八千代を目撃し、翌朝、洋館で蜂屋小市か、同じく佝僂で八千代の異母兄の守衛の、いずれとも判別できない佝僂の首なし死体を発見する。
しかもその血まみれの現場には、夢遊病の発作を起こして歩き回ったと思われる八千代のスリッパの跡が残されていた。
しかし、昨夜の八千代は凶器を持っておらず、現場にも凶器は残されていなかった。
私と直記は金庫の中に村正があるのを確認するが、その刀身には血がべったりと付いていた。
直記は鉄之進を疑うが、直記の鍵と私が選んだ符号なしに金庫を開くことは不可能のはずであった。
死体の太股には八千代に撃たれたのと同じ傷痕が残されていたことから、当初その死体は蜂屋のものと思われた。
ところが守衛の乳母のお喜多が、守衛は去年の夏、ピストルをおもちゃにして自分の太股を撃っており、死体は守衛に間違いないと言いだしたため、死体は蜂屋なのか守衛なのか分からなくなってしまった。
その数日後、私は鉄之進が夜中に歩き回るのを目撃する。
夢遊病だった鉄之進の後を追った私は、彼が池の中で石を取り除けて何かを見つけると、またその石を元に戻すのを目撃する。
鉄之進が立ち去った後、私が池の中で石を取り除けたところ、そこに守衛の生首を見つけた。
もう一方の佝僂の蜂屋が行方知れずで事件が膠着したまま、古神家の人々とその関係者は避暑のため、旧領の岡山県鬼首村に移動した。
仙石の頼みで私も鬼首村に出向くが、その車中で金田一耕助という風采の上がらぬ男と出会った。
こうして役者が揃ったところで、再び惨劇の幕が開く。
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