ギリシャ神話 神々編 ②


前回の続きです。
神々の誕生。




  〇ティタン神族の誕生

ガイアは単独で産んだウラノスと交わり、今度は単なる自然の神格化ではない神々を産む。
まずはオケアノスら男女6神ずつのティタン神族を産み、次いで額の真ん中に目を持つ一眼巨人のキュクロプスたち、50の頭と100本の腕を持つ百腕巨人のヘカトンケイルたちを産んだ。
キュクロプスたちと、ヘカトンケイルたちは、いずれも3兄弟として産まれた。
ところが、ウラノスは奇怪な姿をしたキュクロプスたちとヘカトンケイルたちを憎み、恐れ、大地の奥深くへと押し込めてしまう。ガイアは苦痛にうめき、夫のひどい仕打ちに憤慨した。
そこで、ウラノスに一矢報いようと、ティタンたちに復讐を呼び掛けたが、彼らは父親を恐れ、うつむくばかりであった。そんな中一番年下のクロノスだけが、母の計略に加担すると申し出た。

クロノスは、ガイアに授けられた鋼鉄の大鎌を持ってウラノスを待ち伏せした。夜になり、ウラノスがいつものようにガイアに覆いかぶさった時、クロノスは物陰から忍び出て、父ウラノスの陰部を切り取り、遠くへ投げ捨てた。
ウラノスの傷口から流れた血は大地に滴り、月満ちて、復讐の女神エリニュスたち、巨大な怪人ギガスたち、メリアと呼ばれるとねりこのニンフたちを産みだした。
一方、波立つ海へと投げ込まれた陰部からは、やがて白い泡が湧き出て、愛と美の女神アフロディテが誕生した。

こうしてクロノスは、今までウラノスが握っていた世界の支配権を奪い、自分の手中におさめた。

※とねりこ~山地に自生するモクセイ科の落葉高木。
 ニンフ~山野・河川・樹木などの精霊。
※アプロディテは、ホメロスではゼウスとディオネの子とされている。


☆要約すると・・・

ウラノスとガイアのこどもたち
 オケアノス(大洋神)
 テテュス
 コイオス
 ポイベ
 ヒュペリオン
 ティア
 クレイオス
 イアペトス
 クロノス
 レア
 テミス(掟の女神)
 ムネモシュネ(記憶の女神)
 (上記の神たちまでがティタン神族と呼ばれる)
 キュクロプスたち(一眼巨人)
 ヘカトンケイルたち(百腕巨人)


   ※赤字は女神


〇オケアノスとテテュスが交わり、河川の神々・3千人の娘(オケアニスたち)を産む。
〇コイオスとポイベが交わり、アステリア・レトが産まれる。
ヒュペリオンとティアが交わり、ヘリオス(太陽神)・エオス(曙の女神)・セレネ(月の女神)が産まれる
〇クロノスとレアが交わり、オリュムポス神族たちが産まれる。


さらに・・・

〇ウラノスの血とガイアが交わりエリニュスたち(復讐の女神)・ギガスたち(巨大な怪人)・メリアたち(とねりこのニンフ)が産まれる

〇ウラノスの陰部から、アプロディテ(愛と美の女神)が産まれる。


※語源語録
ギガス・・・ジャイアント(巨人)の語源となった
ティタン・・・1912年に処女航海で沈没した豪華客船タイタニック号の名も由来となった
アプロディテ・・・アプロス(泡の意)に由来する




一気に登場人物が増えてきました。
まだゼウスは出てきません。次かな。

ウラノスがもしもキュクロプスたちを疎んじなかったら、こんな結果にはならなかったろうに。
ガイアが息子に奸計せず、違った方法をとっていれば。

神々こそ人間くささが多分にある。恐ろしい。
絶対的な力を持って支配する父親という脅威。
母として夫を憎み、復讐しようと企みつつも、自分の手は汚さず息子にさせようとする恐ろしさ。
父に代わり、絶対的な支配力を手に入れたいと行動してしまう愚かで欲望の塊の息子。
権力に屈し、見ないように他人事のように振る舞う自我のないその他のこどもたち。

今に通ずる犯罪の要因の数々。
神話って面白いものですね。
全てを表している。

それにしても。
なぜ陰部を切り取る?
殺さないだけましなのか・・・。
まあ、ひとつの力の象徴でもあるのでしょうね。
大事な部分を取り除くことで、支配力を奪う。
武士でいうなら、刀を折る的な?

今回はここまで。
また次回お楽しみに^^






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 2020_04_25


Comments

 

ギリシャ神話って面白いですよね。私も昔、
読み漁っていた記憶が蘇りました。

でも、神々の話だからといって、聖なる
話と思って読んでると痛い目にあうのも
ギリシャ神話の特徴だと思います(^_^;)

神々の(今の価値観からすれば)まー、非道な
こと非道なこと。残虐あり、不倫あり、なんでも
ござれなのが、ある意味、神の・・・いや、
人間の本質なのかなと読んでいた当時、感じました。
神田ももたろう  URL   2020-04-27 19:48  

神田さんへ 

> ギリシャ神話って面白いですよね。私も昔、
> 読み漁っていた記憶が蘇りました。
>
> でも、神々の話だからといって、聖なる
> 話と思って読んでると痛い目にあうのも
> ギリシャ神話の特徴だと思います(^_^;)
>
> 神々の(今の価値観からすれば)まー、非道な
> こと非道なこと。残虐あり、不倫あり、なんでも
> ござれなのが、ある意味、神の・・・いや、
> 人間の本質なのかなと読んでいた当時、感じました。


お返事遅くなりました。
コメント頂き、有り難うございます^^

ギリシャ神話面白いですよね。
神様たちの身勝手さに子供ながら、なんてすごい話なんだって思ってました(笑)

よほど人間の方がましなのでは・・・と感じてしまいますよね。
また載せた時は楽しんで下さい^^

有り難うございました。

冬灯  URL   2020-05-04 00:21  

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